ImPermanence Production
IMAG1440.jpg

Blog

今、美しきもの

トニーヤップについて - About Tony Yap

 

‘I would like to get to the area where I am not sure yet’
— Tony Yap

キーワード

> Tony Yap
> Psycho-physicality

 

なぜこの記事を書くに至ったか。- Why am I writing this article.

ここ4年通っているダンスWSはTony Yapが先生。62歳を迎える先生はPhdの勉強にも取り組んでいる活力のある62歳。PhDといっても、彼の研究フィールドはダンスではあるが、哲学から切り込んでいる。心理学・宗教学の観点から見た身体の動き、トランス状態を行き来する古来の儀式や神話から何故そのようなことが人間に必要であったか、またそれらが現在の社会にどう受け継がれているのかを身体性を通して再認識する、ということを西洋・東洋の比較論を交えて研究している。

ここでは、彼のMethodologyや基本的な概念や方法論を全体的に描いていく。そして、彼の使用する言葉や人名に関しては、そこを関連事項として他リンクや、他ポストへ移し、そこで詳しく解説していこうと思う。ただし、自分自身の智と動のバランスの良い発展のために、動き、或いは動きや作られる動きを現象学見地から言語化を試みる場所にもしていきたいと思っている。

彼の研究を一言で表すとすれば「psycho-physicality’」である。PsychologyとPhysicalityの造語である。例えば、Alexander Techniqueではこのあたりをpsycho-physical unityと呼ぶらしい。

> Zero Gravity(無重力)
これは感情的な喜びと悲しみ、怒りと慈悲、絶望と希望、こういった感情が与える意識、無意識の身体への影響を実験的に、いわゆる、踊り(動き)を通して検証する。こういう①心理的反応、そして②感情は往々にして微細なものであり我なら、③身体への作用・影響は実に多様なものを提供する。大きな枠組みとしてこの3つのプロセスにおけるこの通過点、あるいは中間点の一点を彼はSuspensionと呼ぶ。

現実的シナリオを使えば、だれかが死んだときにまず来るのはショックや悲しみ。例えば、これが日本の田舎で死んだ人が大往生だった場合、葬式の後は宴会、そして、故人の懐かし話をする。笑いも起こることもしばしばあるだろう。或いは、若い人が死んだ場合、周りは絶望を感じる、しかし、人はどこかの時点でまた生に対する希望を持つのである。そのTransformationの中間点では心理的に、或いは(それゆえに)肉体的に何が起こっているのか。

身体の動きはいろいろな要因によって突き動かされる。Passionであったり、Intentionであったり、精神性・神秘的な「何か」によって動かされる。もちろん、肉体的なImpulsにも動かされる。その中で、精神的な・神秘的な何かに動かされる場合(いわゆる、神がかったような動き)で動かされるとどうなるか。それはChaoticになる。Performativeにはならないということである。ここで重要なのはNeutrality だ。肉体的にNeutralityになるということはすべてを落とすということになる、自分のもっている価値観、なにが良いダンスでとか、そういったものをすべて落とす。Opennessはまだ自分という藻をもっていないとOpennessのぜんていにならない。

(2019年9月13日追記)




sml_001_199.jpg