ImPermanence Production
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今、美しきもの

2015.05.26

人生とはなかなかうまくいかないものだ。 昨日売れた自動車を、鍵を渡す前の車両整備(これは法律で決められている)にもっていくと、なんと前輪後ろにある車の下腹部のパネルがぱこんとへこんでて、これに$1000くらい修理代がかかると・・。これを直さないと売ることができないので、仕方無しにPanel Beater(鉄板修理というの?)へ車をもっていく(こちらは車検の鉄板整備は別会社)。

はじめの店舗では$1250かかるよ、といわれ、じゃもう一軒だけ合見積もりといってそこをさらっと去る。そのスタッフの目はもう不振な目。というか、だったらそこで値引きしろといいたいのだが・・。二件目では「一件目では$1100っていわれたんだけど」とちょっと人をきづつけない白い嘘をつくと「うーん、うーん。じゃぁ$1050でどうだ」っていうから、「やっぱり嘘も方便やわ」と$1050の予期せぬ出費でも$200が浮いたことに超ご満悦。人生はやっぱりこうちょっとスリリングなほうが面白い。

こんなお金のやり取り問答をしていると、坂口恭平さんの「独立国家の作り方」が頭をよぎる。彼はその著書の中で「態度経済」といっていたな。僕はこれを今回使ったのだろうかと少し回顧して見た。車と貨幣のやり取りだから基本は貨幣経済だけれど、でも、スリランカ人との交渉や、鉄板修理のおじさんとの交渉も楽しくジョークをかわしながら出来たし、自分の思う範囲での値切りもできた。今までは、値引きするのも、値引きをお願いするのにも得体の知れぬ危機感、最悪感があったけど、これもゲームと思えば楽しく「金額」や「慣例」ではなく「態度」で話が出来たと思ってる。坂口さんのいう「署名入りの貨幣」とはちょっと違うところがあるけど、交渉して増えた余分の収入はやっぱり紙幣そのもの以上の価値がある。

午前中にいった失業保険をもらうところ、つまりは国の機関(センターリンクという)で彼のいう「匿名化した社会システム」でのアポイントに行ってきた。失業保険支給中に行う仕事探しを規定どおりにやっているかどうかの初めてのインタビューだ。まずはじめの窓口で言われたのが、「あなたの名前無いんだけど」、そこで僕は思わず「でたー、匿名化した社会システム」と一発目。メールで2週間前に連絡着てたんですが・・というと、じゃぁ、ってすんなり、どんなシステムなんだよ。名前を呼ばれて担当の人の最初の言葉が、「あなたの失業保険、キャンセルされてますね。提出物をちゃんと期日までにだしてないようです」って、二度目の「でたー!匿名シス」。今まではすべてオンラインでやっていたから、間違いようがないというと、担当者は「あ、こちらで直しておきました(え、何をどお直したの?とききたかった)」とさ。ちょっと腹たって、「やっぱりオンラインだとミスが起きるんですかね」というと「さあ、わたしはオンラインのことは担当じゃないから」って、おいおい、そして「でたー、匿社」三発目!!坂口さんの声、「匿名化した社会システム」を変えようとしてもだめ、がさーっとふってきて失いかけていた我を取り戻す。そうだなーーー、と律儀にお礼をいって匿社をあとにしたのでした。

オーストラリアでは日本人っていうとこういうところでやっぱりなめられるし、他のアジア人(中国人・インド人・香港人・韓国人)程、外交能力も度胸もない、彼らだって適当な英語でがんばってるんだから語学力ではなくてやっぱり外交能力とか慣れだよね、これは。そこはしっかりと見習うべき。彼らは明らかに相手がいやな顔してても最後まで話通すしなぁ、やっぱりすごいわ。

centrelink

(これが噂のセンターリンク。行きはよいよい入れば怖い、でございます)